向こう岸

最近はもっぱら同人イベントの参加記録

「pixivMARKET」に一般参加

キャッシュレス同人誌即売会の「pixivMARKET」に一般参加。会場はサンシャイン文化会館展示ホールB。名前の通りpixivが主催する、支払いは現金の利用不可で決済アプリpixivPAYを利用という特殊なイベント。サークル参加・一般参加ともに無料でpixivPAYに対するpixivの意気込みを感じる。
雨の中、A23ホールあたりの外に形成された入場待最後尾に開場12時の10分ほど前に着く。開場後は10分ほどで入場する。
参加サークルの傾向はおおかた男性向け(エロ以外も含んだ広い意味)で、一般参加者もそれに合わせた傾向である。同会場を使うサンクリに近いが少し若めといったところだろうか。大手サークルも参加しており、物珍しさもあってか、300程度のサークル数と天気が雨という状況に対して一般参加者数は多いように感じた。
13時半過ぎに会場を出て、戦果は6冊。


pixivPAYはこれまで去年の冬コミで一回、技術書典4で一回の計二回だけ使っていたが、感想としては今回も基本的に変わらず、速度は現金より遅い、手間は現金より少ない。

速度について。一般的な店舗と違って同人イベントの場合、特に「新刊1冊500円」のような単純な支払いの場合は、現金の方が早い。pixivPAYの場合はサークル側が頒布物を選択してQRコードを表示、一般参加者側がQRコードを読み取って支払うという流れで、サークル側の操作・互いに端末を向け合う・カメラの読み取り・通信と少しずつ時間がかかってしまう。今回はpixivPAY前提のイベントなのでpixivPAYアプリがスタンバイしているが、普通のイベントではお互いpixivPAYアプリを起動するところからなので、さらに時間がかかる。
現金ならば五百円玉を渡して終わり。ちょっと支払い額にバリエーションがあっても列があるサークルだと待ってる間にお品書きを見て必要な金額を用意できる。慣れていない参加者だったり、高額紙幣でおつりが出るような場合はpixivPAYの方が早くなるかもしれない。
また、コミケでは(以前よりは改善されたが)通信の輻輳が起こっており、通信必須なpixivPAYの最大のネックと思われるが、今回も人が多いところでは少々通信に問題があり、主催が用意したWifiよりもむしろキャリア回線の方が安定していた。抜本的に解決するには物理層からプロトコルを考える必要がありそうで、難しいところか。

手間について。ここはやはりpixivPAYの方が優れている。一般参加者としては初期設定を乗り越えてしまえば、小銭を用意する必要がないし、サークルもお釣りの用意不要、売上現金の管理も不要。レジ機能があるので金額計算もできて頒布数の記録も自動でやってくれる。通常のイベントでは現金も使われるからこうした手間がなくなることはないが、普及すれば手間は軽減されるかもしれない。

総じて人気があるサークル・ジャンルで頒布速度が要求される場合の利用は考えものだが、時間に余裕がある場合、手間を減らしたい場合は有効そうである。例えばグッズサークルで頒布物の種類が多く金額のバリエーションがある場合、特に有用だろう。


ついでに機能追加の希望も書いておく。

  • クレジットカード有効期限切れの通知を出すようにしてほしい。前回利用からクレジットカードの更新を挟んでいて、登録情報を更新しておらず、最初の決済に失敗してしまい焦ってしまった。
  • 購入履歴にサークル名も表示してほしい。購入履歴からpixivアカウントをフォローするなどの連携ができるとさらに嬉しい。