向こう岸

最近はもっぱら同人イベントの参加記録

「コミケットスペシャル6『オタクサミット2015』」に一般参加

コミケットスペシャル6『オタクサミット2015』」に参加する。会場は幕張メッセホール1〜5。

一日目(2015/03/28 土)

10時15分ぐらいに一般入場待機列最後尾に着く。自分の行った時間には待機列は室内の中央モールに形成され、開場の11時以降、順に駐車場を経由して入場となる。入場したは11時半ぐらい。いつものコミケだと走らない程度にスタッフに急かされる入場であるが、今回はゆっくり入場するよう言われて違和感を覚えてしまう。入場はカタログチェック後、ホールに入る直前でサークルブースと企業ブースに分かれるようになっていた。
サークルブースに入り、とりあえず入口からまっすぐの東方ジャンルでさっくり買い物をしてから男性向ジャンルに行き、その後場内を一回りする。やすらぎのモール側配置男性向ジャンルの壁周辺はなかなかの混雑だが、いつものコミケに比べれば大したものではない。企画サークルはバラエティ豊かで楽しかったが、その中でも「列と和解せよ」のインパクトが大きかった。縁日や謎解きの企画はスタッフによるものだろうか。
企業ブースは一通り遠巻きに眺めてみるが、特に買うものはなし。しかしファイアーエムブレムのブースがあるのは感慨深いものがあった。
今回のテーマに沿った目玉の一つである、国内外のファンイベントと萌え系の観光紹介を集めたオタクコンベンションのコンベンションたるOTAKU EXPOにももちろん行く。コミケット40周年ブースをじっくり見ているうちに閉場時刻の16時が近づいたので、最後にサークルブースをもう一回りして閉場を迎える。
中夜祭は出演者が自分の守備範囲外だったので行かず。
戦果は26冊。

二日目(2015/03/29 日)

今日は昨日より30分遅く10時15分ぐらいに一般入場待機列最後尾に着く。入場は11時半前。今日はカタログチェック前にくろケットとそれ以外に列が分かれた。一日目よりも到着は遅かったのに入場は早く、これはスタッフ・一般が慣れたのか、くろケットと入場が分かれていたからか。
今日もサークルブースから回る。やすらぎのモール側配置の艦これスペースの壁周辺、つまり昨日と同じあたりが今日も混雑。一回りしてから隣の「くろケット」の様子も伺う。SP6のもう一つの目玉、3団体共同開催の「黒子のバスケ」オンリー「くろケット」であるが女性向けイベントで元作品も分からないので様子を伺うだけ。しかしこれまでの黒子のバスケと同人イベントを巡る経緯を思うとこれも感慨深い。
その後は昨日中途半端になったOTAKU EXPOを再度見て回る。海外のイベントも数多くパネル展示もあり、ブースもあるのだが、あんまりイベントの特色的なものが分からなかった。国内の観光ブースについては、なんというかコミケにマッチしているところとしていないところの差が目に見えた。その中での川崎は凄いというかなぜフロンターレが来たのか。
その後はブラブラして撤収にも参加しようかなと思っていたが、体力的につらさを感じたので14時過ぎに切り上げて帰宅する。戦果は9冊。

全体を通じて

  • オリンピックで東京ビッグサイトが使えなくなることに対しての予行練習も含めての幕張メッセ開催だったと思われる。自分も同人イベントで幕張メッセに来るのは初めてだった。スタッフも不慣れな様子だった。そもそも代替施設が幕張メッセになるかは分からないが、第一候補なのは間違いない、さてどうなることやら。
  • 幕張メッセとの「因縁」についてはカタログや展示でも語られていなかった。あえて今回燃やすこともないという判断か。
  • 幕張メッセではコミケットスペシャル以外のイベントも開催されていて、それぞれのイベントに行く人がモールでは混じり合っていて、お互いを奇異の目で見ている感じがした。
  • 飲酒可だが飲酒はせず。
  • 東京都区内のほぼ西端からの参加となると幕張メッセはなかなか遠い。泊まるほどではないが、連日行くのはつらい。
  • 二日とも開場時に待機列の自分がいるところまで拍手が伝わってこなかったので拍子抜けした。
  • 心身が不調気味で楽しめきれなかったところがある。体調も一因で設営・撤収に参加できなかったことが残念。
  • 通常のコミケから考えるにサークル、一般参加者はもう一声多くてもいいかなと思う。ただこれはSP4,5もそんな感じなので、時期の問題とそもそもこういうテーマ・企画ありのコンベンションに対して興味のある人はそれほど多くはない(といっても万単位はいるのだけど)ということだろうか。同人経歴が長くてどっぷりな人であっても「同人誌即売会」以外には興味が薄い人もいるようだ。即売会だけではないコミケットスペシャルによって、逆に物の売り買いの場(マーケット)というもののボリュームパワーを感じさせられる。コミケの生まれた経緯、成長した経緯を踏まえて考察すると面白いところなのかも。
  • 今回のテーマ、OTAKUサミットについて。これまでのコミケではなかった国内外の団体とのコラボ、シンポジウムなどが行われ、また海外からの参加者も多く、コミケそしてオタクの継続的な成長?という意味では意義深いことなのは確かだと思う。今のコミケがそれを成せる存在であることは間違いない。しかしそれ故にSP4,5に比べるとテーマに意外性というか無茶ぶり感が薄いのでもうちょっと暴走してほしかった。またSP4,5は参加するだけでテーマに巻き込まれていたが、今回は一般参加者の立場としてはテーマとの距離を感じた。サークルや企業もそれほどテーマを意識しているところはなかったように思う。ただサークルだと海外の人が訪れてきたというツイートを結構見かけたから、テーマに巻き込まれたのかも。あと気になるところとしては、OTAKU EXPO前日のレセプション開催等を見るとちょっとエスタブリッシュメントめいたものを感じたところ。オタクでエスタブリッシュメントというのも変なところだが……。