向こう岸

最近はもっぱら同人イベントの参加記録

コミケ101第三回拡大準備集会サークル向けの部に参加

コミックマーケット101の第三回拡大準備集会(三拡)サークル向けの部に参加した。
会場は東京ビッグサイトのいつもの逆三角形内の会議棟605、606会議室。

前回と同様、事前にGoogleフォームで連絡先と質問内容を登録し、受付でメール返信を提示して入場し、会場内では1席ずつ空けての着席という運用となっていた。参加者の数は前回と同様には従来より少ない。コミケットアピールの紙版の配布は今回なし。

例によって内容全体の詳細なレポートについては他の方に期待して、印象に残ったところや自分が質問したところを書く。「⇒」以降に自分の感想を記載する。自分のメモ・印象にもとづいて要約して書くので元の発言とは相当のズレがあることにご注意いただきたい。

 

C101の各種運用は基本的にC100と同じ。感染症対策は今回もやっていく。最新情報に注意してほしい。

サークルの申し込み数はコロナ前よりは少ないがC100より増えている。

カタログは以前と同じ特殊用紙を使って薄くて軽くなり、折り込み地図もある。開催できる確度が高まり早い段階で手配できるようになった。部数も増やした。

1日あたりの参加者数はC100の8万5千人から9万人に増やす。C102もまだ二日間開催だが、1日あたりの参加者数はビッグサイトの定員の12万人まで増やしたい。

一般参加チケットの値段を下げた。継続開催できる見込みが立ったため。

⇒基本方針は変わらず、コロナ前のコミケより制限が非常に大きく、すぐに戻すことはできないのは続きそうだ。その一方で国・都・会場の方針や社会状況を見つつ、またC99とC100の経験を踏まえて、少しずつ緩和できるところは緩和している状態と受け取った。また、開催できる確度が上がっていることで、金銭的なリスクを取れるようになっているようだ。

 

チケットを韓国・中国・台湾の人はチケットペイで申し込み可能となった。ただし発券は日本国内の必要がある。それ以外の国の人もイープラスの海外版で申し込めるように取り組み中で、再来週あたりに公開予定である。

秋葉原等でも外国人と思われる人を見ることが増えており、これも状況の変化による緩和の一つであろう。他の同人イベントではどうなのだろうか。チケット販売によく使われるライブポケットは海外への販売に対応しているのか?

 

コミックマーケットへようこそ」という新書が出る。カタログ製作に関わっていたりスタッフをやっていたライターさんが準備会の各セクションや関係各所に取材した。紙版と電子版両方出る。初版部数は少ないが増刷するように是非書籍版を買ってほしい。また周囲にも広めてほしい。

https://www.amazon.co.jp/dp/4065300444

⇒筆谷さんの激しいプッシュに笑ってしまった。もともと買う予定だが、とりあえずAmazonで予約した。

 

以下は質疑応答の中での自分の質問3件である。前回と同じく質疑応答の前の休憩はなく、ぶっ通しで進行した。

 

Web版カタログの印刷(マップ等のpdf作成)機能について、マップでお気に入りの塗りつぶしがスペース番号を上書きしてしまう、出力できるレイアウトの種類が少ないなど、ROM版カタログの印刷機能に比べて機能性が劣ると感じています。
ROM版が発売されなくなった状況もあり、機能を増強してほしいと思います。

回答:デスクトップアプリと違いWebアプリなので、印刷機能は制限が大きい。要望が多いことは承知しており、Circle.msにも伝えている。うまく改善できないかもしれないがご理解いただきたい。

印刷機能はPDF生成がリアルタイムでなかったりして実装に苦労している印象はある。とはいえ現状の機能では使用するには厳しく、地図作成には外部のツールを使っているので改善に期待したい。

 

Web版カタログへの落選サークルの掲載は復活しないのでしょうか?

回答:今のところ検討していない。現状は落選サークルの数が少ないため。

⇒自分が見ているジャンルだと今回は落選サークルが結構あった印象なので意外な回答である。以前も落選サークルの掲載情報を積極的に使っていたわけではないが、コミケ合わせの新刊情報や委託など載せれることを考えると有用であると思う。情報連携とかが手間なのだろうか。

 

ここ数回、最終日の撤収作業に参加しています。設営作業に比べると作業のやり方(特に机椅子集積以降の積み込みなど)が十分に共有されていないように思います。その場にいるスタッフさんもあまり分かってない様子で、作業のやり直しが必要になることや、事故リスクを感じることもあります。体を動かす作業のやり方は現場でないとなかなか伝わらないものだとは思いますが、何かしら共有を強化してほしいです。

回答:場所などが確かに分かりにくい部分がある。設営はマニュアルがあるなどするが、撤収は情報が少ない。ツイートで告知することなどが有効だと思われるので、棟梁には言っておく。

⇒撤収は設営と比べて参加回数は少なくてまだよく分かっていないのだが、コミケが終わった疲れとテンションの高まりもあってが、ちょっと危なかしく感じることが多い。最後に事故が起こらないように安全を重視してほしい。

 

以上、C99やC100のころのまず開催できるかできないかという状況はひとまず越えて、どう以前の状況に戻していくか、または変えていくかという段階に入ったと思われる。とはいえまずはC101が安全確実に開催されて、そこに自分も元気に参加できるように願いたい。